小麦粉やパスタなど212品目の価格改定がもたらす調達への影響
朝日新聞の報道によると、日清製粉は小麦や包装資材の高騰を背景に、小麦粉やパスタなど合計212品目の値上げを発表しました。主原料である輸入・国内産の調達コストに加え、包材費の上昇が加工食品全般の価格転嫁を促す形となっています。食品メーカーや製粉・製麺業の担当者にとって、原料コストの上昇分をどのように製品価格や商品設計へ反映していくかが喫緊の課題となっています。
相次ぐ値上げの背景にある原料および資材コストの動向
今回の価格改定の主な要因は、国際情勢や為替変動の影響を受ける輸入小麦の買付価格や、物流を支える包装資材の調達難とコスト上昇にあります。包装資材とは、製品を保護し流通させるために欠かせない段ボールやフィルムなどの包材全般を指します。これらの副資材費の高騰は製粉会社だけでなく、最終製品を製造する食品メーカーの利益率を直接圧迫する要因となります。
コスト上昇期における業務用小麦粉の仕入れと見直しのポイント
原料価格の上昇局面では、単に価格の安い銘柄へ切り替えるだけでなく、製品の品質や加工適性に合わせた原料選びが重要になります。加工適性とは、製麺性や焼成時の膨らみやすさなど、特定の用途に対する小麦粉の向き不向きを示す性質を指します。コストと品質のバランスを維持するためには、自社製品の特長を再確認し、用途に最適な品種や産地を指定した調達を進めることが有効です。
価格改定品目と調達担当者が取るべき対応策
| 項目 | コスト高騰前の状況 | 現在の対応策 |
|---|---|---|
| 価格動向 | 比較的安定した推移 | 度重なる価格改定への対応が必要 |
| 調達方針 | コスト優先のスポット買い | 中長期の安定供給と品質重視の契約 |
| 商品設計 | 汎用的な原料の活用 | 品種特性を活かした付加価値型の設計 |
よくある質問
Q. 小麦粉の価格高騰が続く中で、調達コストを抑える有効な方法は何ですか?
A. 単なる価格交渉にとどまらず、使用する品種や産地の見直し、年間を通じた計画的な調達契約への切り替えが効果的です。用途に合致した適切な原料を選ぶことで、ロスを減らし全体のコストパフォーマンスを高めることができます。
Q. 品種指定や産地指定を行うメリットは何ですか?
A. 製品の歩留まりや食感などの品質が安定し、エンドユーザーへの訴求力を高められる点にあります。WELSEEDでは、北海道産の豊かな自然環境で育まれた原料の特性を活かし、仕様に合わせた品種選定のサポートを行っています。
Q. ヤマチュウグループとしての調達網にはどのような特徴がありますか?
A. 十勝で70年以上の歴史を持ち、生産者の顔が見える契約栽培を背景に持っています。どの畑で誰が育てたかたどれる仕組みにより、品質の確かな原料を安定して食の現場へお届けすることが可能です。
まとめ
度重なる価格改定やコスト高騰の環境下では、目先の価格だけでなく中長期的な視点に立った原料選定と仕入体制の構築が不可欠です。食品メーカーや加工業者の皆様におかれましては、自社製品の特性に合った最適な品種・産地の選択を進めてみてください。原料選びや仕入れの見直しに関するご相談がございましたら、専門の知見を持つWELSEEDへお気軽にお問い合わせください。
